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ヘルプマン11巻

品切れ状態が続いていた「ヘルプマン」11巻と12巻を購入した。内容は「認知症」。
はじめはほんの小さな「もの忘れ」から始まり・・・読んでいてあまりに自分にも当てはまる内容に恐怖すら感じた。

「フツー」の生活が徐々にちぐはぐになっていくにつれて…家族の視線が変化していく。一家の大黒柱が徐々に「変なひと(存在)」になっていく。家族はこの「変なひと」を今までの生活リズムに押し込めようと四苦八苦するが、同時に自分たちから以前のような父親(夫)に対する敬愛の感情が消えていっていることに気づかない。

まるで家族が分からなくなった…「父さんは完全にボケちまった」と息子が感じたとき
息子の交際相手だったヘルパーが話す次のような言葉が印象的だった。
・・・
「お父さんにはあなたたちが見えないの!」
「あなたたちがお父さんを見失っているから…お父さんにもあなたたちが見えないの」
「お父さんはずっと捜しているのよ」
「あなたたちのことを…」
「昔のように…自分を信頼してくれる家族を…」
・・・
「認知症」…それこそたった今この瞬間に生きるということなのかもしれない。毎日、毎時間、毎分、記憶がリセットされれば…時と時をつなぐことが条件とされる仕事は難しいだろうなあ。ただ…瞬間瞬間にリラックスできる人ならば…ストレスをかかえるのはまわりだけということ。このストレスを解消するには…やっぱり同じように瞬間瞬間にリラックスするしかないだろうなあ。

by ship2007 | 2009-07-15 00:04 | ふ~んなるほど  

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